🔑 Google Cloud Text-to-Speech

APIキー取得ガイド(非エンジニア向け)

このガイドでは、Google Cloudの「Text-to-Speech」機能を使うために必要なAPIキーの取得方法を、初心者の方にも分かりやすく説明します。

事前準備

1Google Cloudにアクセス

💡 補足1: Google Cloud Consoleは、Googleが提供するクラウドサービスの管理画面です。Gmail やGoogle Driveと同じGoogleのサービスの一つです。
💡 補足2:初めて利用する際は、登録手続きが発生します。クレジットカード登録がありますが、フルアカウントにしない限り、自動で請求されることはありません。本人確認みたいなものです
  1. Google Cloud Console にアクセス
  2. お持ちのGoogleアカウントでログイン
  3. 登録手続きを行う

2Text-to-Speech APIを有効化

APIを使用するためには、まずそのサービスを「有効化」する必要があります。

  1. 検索ボックスに「Text-to-Speech」と入力
  2. 「Cloud Text-to-Speech API」 をクリック
  3. 「有効にする」 をクリック
💡 補足: APIとは「アプリケーション同士が会話するための仕組み」です。Text-to-Speech APIを有効にすることで、文字を音声に変換する機能が使えるようになります。

3認証情報(APIキー)を作成

APIキーは、あなたがこのサービスを使う権限があることを証明する「鍵」のようなものです。

  1. 左側のメニューから 「APIとサービス」「認証情報」 をクリック
  2. 画面上部の 「認証情報を作成」 をクリック
  3. 「APIキー」 を選択
  4. APIキーが作成されます(後でコピーするので、この画面は開いたままにしておきます)

4APIキーを制限して安全性を高める

作成したAPIキーは、そのままだとGoogle Cloudの全ての機能にアクセスできてしまいます。安全のため、Text-to-Speechのみに制限しましょう。

  1. 作成されたAPIキーの画面で 「キーを制限」 をクリック
  2. 「API の制限」 セクションで:
    • 「キーを制限」 を選択
    • 「API を選択」 をクリック
    • 「Cloud Text-to-Speech API」 にチェックを入れる
    • 「OK」 をクリック
  3. 画面下部の 「保存」 をクリック
⚠️ 重要: この制限により、万が一APIキーが漏洩してもText-to-Speech以外の機能は使われません。

5APIキーをコピー

  1. 認証情報の一覧画面で、作成したAPIキーの右側にある コピーアイコン をクリック
  2. APIキーがクリップボードにコピーされます
⚠️ 注意: APIキーは秘密情報です。他人に教えたり、ウェブサイトに投稿したりしないでください。

🎉 完了!

これで、Google Cloud Text-to-Speech APIを使用するためのAPIキーが取得できました。

よくある質問

Q: 料金はかかりますか?

A: Text-to-Speech APIには無料枠があります。月間100万文字まで無料で利用できるため、通常の使用では料金はかかりません。詳細は料金ページをご確認ください。

Q: APIキーを紛失した場合は?

A: Google Cloud Consoleの「認証情報」画面から、いつでも確認できます。また、必要に応じて新しいAPIキーを作成することも可能です。

Q: セキュリティが心配です

A: このガイドで設定した制限により、APIキーはText-to-Speech機能のみに使用されます。さらに心配な場合は、定期的にAPIキーを再生成することをお勧めします。

Q: 入力したAPIキーはどこに保存されますか?

A: APIキーは以下のセキュリティ対策を講じて保存されます:

  • デバイス固有暗号化:お使いのデバイスの特性(画面解像度、ブラウザ情報、音声特性など)から生成された固有IDで暗号化
  • Web Crypto API:ブラウザ標準のセキュリティAPI(AES-GCM方式)を使用
  • 自動削除:7日間無操作で自動的に削除(アクセスするたびに7日間延長)
  • デバイス専用:別のブラウザやデバイスでは復号化不可能

Q: どれくらい安全ですか?

A: 以前よりも大幅にセキュリティが向上しました。デバイス固有の暗号化により、同じAPIキーを他のデバイスで悪用することは極めて困難になっています。ただし、重要なプロジェクトでは定期的なAPIキーの再生成をお勧めします。

参考リンク